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連載ノンフィクション第1回 日本で最初のシンガー・ソングライターが誕生
美輪:これ45年前にレコード会社で入れたやつで。『夢であいましょう』NHKでやってました、あの時の中村八大さん。「上を向いて歩こう」の。彼が編曲してくれて棒を振ってくれて。同時録音だったんですよ。 司会者:その時に録った声が、今流れてるわけですね。 (2014年12月25日NHK総合「あさイチ」プレミアムトーク)...
View Article連載ノンフィクション第2回 異端にして革命児だった丸山明宏
◆ シスターボーイという流行語とともに登場した美青年 日本におけるシャンソンの歴史は古く、宝塚少女歌劇団(現・宝塚歌劇団)で最初のレビュー『モン・パリ〜吾が巴里よ〜』が上演された一九二七(昭和二)年から始まった。海外資本によるレコード会社が本格的に事業を始めたのが同じ年のことなので、歌謡曲が誕生した時にはもうシャンソンが入っていたことになる。...
View Article『熱風』連載第3回 長崎の臣吾少年から銀巴里の丸山明宏へ成長した青年
(はじめに) 丸山臣吾は一九三五(昭和十)年五月一五日、長崎県長崎市に生を受けた。江戸時代から日本で唯一の国際都市として外国文化に親しんできたこともあって、長崎はコスモポリタンな雰囲気が漂う美しい街だった。太平洋戦争が始まる前までは、大正デモクラシー期のエロ・グロ・ナンセンスの気分や、昭和のモガ・モボ時代の粋さや流行のなごりが漂っていた。...
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